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Vol.7
  特集ページ

「強制執行・催告・断行の実際について」 (2)

本日は前回の続きの強制執行の断行編です。

 

強制執行の断行   成22年2月○○日PM1時

所  在:東京都A区B町○○番地○
家屋番号:○○番○○の○
種  類:居宅
構  造:木造スレート葺3階建
床 面 積;1階50u2階50u3階50u

 

◇本日も前回同様の人物が集まる。執行官Mさん・(有)K社(カギ屋さん)の社長さん・登録運送会社鰍b社の作業員2名・立会人Nさんと私です。
 PM1時00分に強制執行断行予定ですが、執行官を除いて、30分前に集合する。

◇今週の日曜日に鰍b社のT社長からAM6時50分に電話があって、

「大体の荷物は運び出す事が出来ました。特にピアノが大変で、当初建物の壁をはる前にピアノを入れたという事で、ピアノは分解して出しました。
断行日の遺留品の搬出には大して時間が掛からないと思います。」と言っていたので、順調に終わるだろうと少し安心した。

◇そのため今日の作業員は2名なのだなと思った。待つ事30分、1時ジャストにM執行官が到着して、断行開始。

M執行官は先日同様、呼び鈴をならし、「Aさん、裁判所です。コンコン。入ります。」
「開錠、お願いします。」とM執行官。

「はい。承知しました。」と(有)K社(カギ屋さん)の社長。

「カチャ」と一番上の鍵をスペアキーで開けて、続けて一番下の鍵を「ガチャ・ジー・ガチャガチャ・ジージー……」と開ける。同様に真ん中の鍵を開ける。

 

しかし、プロとは凄いものですね。1分ぐらいで玄関ドアを開けてしまった。
先日の催告の時、ダイニングテーブルにあった鍵のナンバーを控えていたそうで、一番上の鍵のスペアキーを持っていたから、
早く作業が出来るのだろう。プロは真のプロとしての「匠」のワザがある。

最初に、M執行官・立会人Nさん・私・鰍b社の作業員という順で入る。(有)K社の社長は玄関でそのまま鍵の取り換え作業に入るとのこと。
私はというとM執行官の後ろを付いて回る感じで、各部屋を廻る。


「いまだに生活感がありますね。」とM執行官。
「そうですね。風呂場といい、洗濯物といい。」と私。

 

催告日に来た時はすごい量の物があったが、今日は割と荷物が少なそうだ。2部屋以外は物がなくなっているから。

でも5時間ぐらい前まで寝ていたらしいセミダブルのベットをみて、昨夜はどんな想いでここで寝たのだろうかとか、昨夜は愛着のある思い出の詰まったこの家と別れが出来た事だろうと自分勝手に都合良く考えてもいた。

執行官から2枚の書類に必要事項を記入するように言われ、記入して渡す。
「これで手続きは終了しました。今からは○○さんの物ですよ。後日、裁判所から保管金の精算金について通知が届きますから、
手続きをして下さい。」と執行官が言い、立会人さんと共に帰って行った。

そう言えば、「立会人」とは民間人で裁判所の面接において採用された人がなるようで警察官のOBが多いそうだが、沢山の人が登録しているので、
立会の仕事は月に6回〜8回とか言っていた。

続けて「○○さん、玄関の鍵の交換が終わりました。」と(有)K社の社長。
時計を見れば、1時30分。結局、裁判所の業務は30分で終了していた。
「鍵は9個あります。お渡しします。」と(有)K社の社長に言われ、作業代金8万円弱を支払、鍵を受け取る。

さて、荷物(遺留品)の搬出の方はとみると、鰍b社の作業員2名は梱包を終えた荷物15箱を玄関に置き、1人はトラックに積み込み、もう1人はというと、さっき私が感慨深く見つめていたベットを解体している。

天井の低い階段なので、セミダブルのベットを解体したからといっても、運び出すのは容易ではないなと思った。

何しろ物という物は全部運び出すということで来ているから、あちこち開けては物がないか確認して廻った。

そんな中、和室の壁の桟(さん)に厚紙のような物を見つけ、手に取ると古い集合写真が中にあった。それには北陸地方のある県の織物組合の記念写真がはさんであった。
前の住人Aさんの本人か大切な人の写真かもしれないと思い、遺留品の中に入れてもらった。
執行官が帰って1時間後、荷物は全部トラックへ収まり、ブレイカーを落として、一番綺麗そうなスリッパを玄関に残し、受け取った鍵で玄関を施錠した。
塵は沢山残っているが、遺留品は一切ない状態となった。

各自の業務はこれで終了し、鰍b社の作業員に遺留品搬出代金70万円強を支払った。ただこれも当初の見積よりも十数万円安く上がったのは助かった。
さらに良かったのは遺留品落札費用がほとんど掛からなかった事でした。催告日では20万円弱は見ていて欲しいと言われていただけに、
かなりの金額を節約出来たのには鰍b社(裁判所登録運送会社)のT社長の協力の賜物だと感謝している。本当に有難い事だ。
でも、まだまだお金は出て行きそうで、雨漏りからの壁のシミが1か所、クロスのひび割れが数か所、
屋上の床の沈みなど、リフォームにも相当な費用がかかる事は間違いないようである。
最後に競売物件は色々なリスクを含んでいるが、納得のいく良い買い物が出来るように応援したいと思う。     

 

H22.02.19 【寄稿/オフィス・シルバーポット】

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