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企業会計原則の中に重要性の原則というものがあります。重要性には、金額の重要性と項目の重要性があります。不動産取引においても示唆に富む原則だと思われます。
(1)不動産取引で決済時に固定資産税の清算をしますが、固定資産税清算方法・清算額の是非に執着するお客様(買主様)もいます。
売主の不動産会社の中には、
「今年の固定資産税は全額当社で負担します。」
「固定資産税の清算には太っ腹な姿勢を示し、追加工事代等で100万・200万の利益を得れば良い。」などと不届きな事を言う経営者もいると言う話を聞いたと事が有ります。
◆これは金額の重要性の例です。
(2)不動産を購入する時、お客様のご友人等が助言者として、内見に付き添いで来られる場合があります。
(イ)ご友人は立場上、内見時に中古住宅の壁を叩いたり、剥がれかけた壁紙をめくりあげたりする事もあります。売主が個人の場合、リフォームをせず現況のまま売るのがほとんどなのですが。
(ロ)売主が不動産会社で、リフォーム後の中古住宅の場合、そのような付き添いのご友人が一緒に内見されても、壁紙が剥がれているようなこともありません。
(ハ)助言者のご友人に見てもらった中古住宅を購入したのですが、問題が起きたそうです。
お客様の別の知人からの忠告でした。
市役所の建築課にお勤めのその知人のお話では「敷地の西側は2メーター以上の擁壁になっています。」「許可をとっていない擁壁の場合、再建築のときには擁壁を作り替える必要があり、何百万円か費用がかかります。」
(ニ)擁壁を調べたところ、構築物の許可を取っていませんでしたとのことでした。
◆これは項目の重要性の例です。